5/17/2006

Buena caputura





パツクアロ市街から乗り合いバスで、10分、パツクアロ湖の船着場に降り立った。
売店で、チリ&レモン味のわかさぎフライをつまんだ後、湖に浮かぶ、タラスコ人のハニツィオ島を目指し、ボートで出発。30分位して島に近づくと、港周辺では、マリポサ(蝶)と呼ばれる網で独特の漁をする漁師達の姿が見られた。しなやかな網さばきは、水上ショーの様相であった。
いよいよ上陸だ。小学校の修学旅行で初めて佐渡島に行ったときのような、わくわく具合だった。島は一周30分もあれば歩けてしまうような小さい島だ。でも小高い島の斜面には、小さい家が沢山ひしめき合って立っている。沖縄の離島のような雰囲気だ。
狭い小道を登り、頂上のモレーロスの像に登って下を見下ろすと、ハニツィオ島の全貌はもちろん、周辺に浮かぶ無人島、緑深い山々、遠くパツクアロの街並みまで見渡すことができた。
この島に住む人々は昔からの習慣を守り続けており、特に11月1日の死者の日には、女性達が墓地に詣で、墓に食べ物等を備えて祈り、夜を明かす。墓地には無数のろうそくが点り、神秘的な雰囲気が漂うのだそうだ。今度はぜひその日にゆっくりと滞在してみたい。
ボートで出会った、コロナビールの営業マン、グスタボの話によると、この島は、死者の日に限らず、結婚式、祭りなどイベントがあると、3~4日間くらいは、ずーっと飲み続けるそうで、コロナビールの大切なお得意様なのだそうだ。
お昼は、湖を見渡せる高台の食堂で。父ちゃんが朝にとった新鮮なわかさぎとマスをお母ちゃんがカリカリあつあつのフライにしてくれる。それを手作りのトルティージャに巻いて、ちょっぴりのチリとレモンを加えて食べる、とても家庭的な雰囲気のお昼ご飯、もう、あまりにも美味しくて言葉を失ってしまう。ここで食べたお魚が、メキシコで食べた数ある絶品の中で、一等賞だと私は思う。こんなに優しい味は久しぶりだ。もう一度たべたいなあ。
島の滞在は半日くらいだったけど、島の人の温かさを強く感じた。例えばイゲレータっていう珍しい木があったので、おじさんに「何に使うの?」とか気軽に話しかけたら、「日本に、持っていって植えなさい」と、蒔ききれないほどの種をくれたり。やっぱり、私は島が大好きだ。
余韻たっぷりのまま、島を離れ、パツクアロへ戻った。
今度は、周辺のキロガ、という村を目指した。パツクアロの礎を築いた、バスコ・デ・キロガ神父は、スペイン出身でありながら、先住民の人権に配慮し、先住民を搾取する植民地政策に対して、異議を唱えた人物であり、今でもなお、地元のインディヘナの人々に深く敬愛されている。
その話を知り、彼の名がついたキロガという街に強く惹かれた。街には、キロガ神父の大きな銅像があり、人々の思いが伝わってくる。彼はインディヘナの人々の民芸品育成にも力を注ぎ、ここキロガには、ミチョアカン州中の民芸品が豊富に集まってくる。
キロガを出た後、乗り合いバスで、10km下り、ツィンツンツァンというわら細工で有名な小さな村へ。ちょっぴり中国を思い起こさせるような町並み。この村は、スペインの征服以前は、タラスコ王国の中心だった。街のはずれには、四角形と円形を組み合わせたピラミッドが立っている。誰もいない林を抜け、ピラミッドを目指すころには、雷がなり始めて、神秘的な雰囲気を演出していた。
村の中心に戻り、パツクアロ行きのバスはまだあるのか、と一人の男性に聞いた。でも、聞いた人が悪かった。「来るよ。もうーすぐ、もうーすぐ」って。片手には、怪しいペットボトル。
ひっかかった。「バスが来るまでおじさん(ディエゴという名)が見張っててあげるよ」と、手に持っていたドリンクを勧められた。「何?」って聞いたら、「清涼飲料水だよー」と。確かにボトルはそう。でも、中身なんか色着いてるし!テキーラでも、ロンでもない、ブレンド酒。しかも超強い。ディエゴじいさんと、私、結局変わりばんこについで、一気合戦。じいさんの飲んだ後のさわやかないい顔に負けられないとがんばる。バスがなかなか来ず、結局ペットボトルは空に。。バスはそのあと着たけど、ディエゴじいさんのせいで、千鳥足ぎみにパツクアロへ。 
まあ、こんなのも、ひさしぶりにいいかもしれない。
パツクアロ最高だ。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

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