12/27/2006

Adios JB@Apollo

The hardest-working manことJames Brownが私がNYにまだ滞在していたクリスマスの25日に死去した。
その二日後のアポロシアター、アマチュアナイト・スーパートップドッグに集まった人々は追悼の雰囲気であふれていた。 アポロシアターのためにも尽力したJB。彼に扮したプレゼンターによるダンスと歌で、JBが一瞬私達の元に返ってきたような気がした。

長年あこがれ続けたソウルの殿堂、アポロシアターに足を踏み入れた感動、そしてファンキーソウルの礎を築いたJBに対する追悼・尊敬の念を会場の人々と分かち合うことができた感動で胸が一杯になった。

今回のスーパートップドッグは毎週行われる素人オーディション大会、アマチュアナイトのチャンピオン大会といえる。今では有名なマイケルジャクソンやスティービーワンダーもここから世に出て行った。

アポロシアターは、真のエンターテインメントの場かもしれない。
観客とステージが常に一体なのだ。
たとえば、ダンスコンテスト。観客からランダムに10人くらい選択し、ステージにあがらせる。
それぞれがバンドの音楽に合わせてアドリブで、ダンスをしなければならない。ちゃんとそれぞれに観客が拍手をもって評価を下しチャンピオンをきめる(商品はアポロTシャツ)。70くらいのおじいちゃん、むっちむちのおばちゃん、豪州ガイ、大学生風の日本人の女の子など多様だ。
上手い下手は関係ない。それぞれのやり方で【自分を表現】する。それがアポロ流なのだ。
私だったらどんな表現をするだろう、なんて考えてしまった。

そして合唱もあり。
例えば一階席はDowntown,二階席はMidtown,三階席はUptownというふうに区切り、階ごとに【Downtown, where is it at?】のようにフレーズを練習して、最終的にはバンドにあわせて会場で一つの曲を歌い上げる。そんないきな演出もある。
これじゃ、観客がもりあがらないわけがない。
スーパートップドッグを前にかなりあたたまってきた。

いよいよ。最初は子供部門。
しかーし、子供の発表会と思ってあなどることなかれ。
神の声が聞こえてきそうなゴスペルを歌い上げるもの、大人顔負けにしっとりとソウルの名曲を歌うもの。。。心に響く音楽をうたうのに、年齢はあまり関係がない、ということを思い知らされた。

大人部門は歌にダンスに、多彩だ。
トップバッターはセクシーなドレスの女性。私が大好きなクラシックソウルのナンバーを歌った。
最初の下りで、もう鳥肌が立って、涙をこらえずに入られなかった。
歌詞がたとえわからなくても、理由なしに涙が出ることが本当にあるのだ。
チャンピオン達はみな桁外れに歌が上手い。しかし重要なのは心に【響く】かどうかだ。
評価は観客の拍手やスタンディングオベーション等の行動で決まる。
観客のほとんどは長年ソウルミュージックを聴いてきている人たちだ。うまいだけでは、その人たちをだますことはできない。現に、うまいにもかかわらずブーイングを受けて退場させられていた人もいた。厳しい場である。

アポロシアターはもともとはブラックエンターテインメントの場として栄えた。しかし実際は、ブラックであることはあまり意味をなさないのかもしれない。
アポロは実にボーダーレスだ。【I love soul music】この共通項でここにいる全ての人が結ばれているような気がする。もちろん、年齢、性別、人種、国籍、服装いろいろな違いがあるが、その違いを認めたうえで全ての人に敬意が払われて、全ての人が一体になれる、アポロはそんな場所だ。
現に、準優勝したのは、見た目いかにもロックやってますって感じの白人のおにいちゃん。しかし、彼は曲が始まると情感たっぷりに、クラシックソウルの名曲を歌い上げ、会場中の拍手をさらっていった。見た目はただの情報にしか過ぎない。心に【響いた】から彼は選ばれたのだ。
【いいものはいい】そういえる土壌がここにはある。
この感動にしばらくひたっていたい、と強く思った。

きっとまたきてしまうだろう

Good bye JB, Thank U, Apollo!
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